匿名サークルの問題点
名古屋カラオケサークルは、会員登録時に身元確認を行うことにしています。その話を私が所属する他のカラオケサークルのメンバーに話したら・・・
「人が集まらないよ。」
「ネットで知り合った人に、個人情報を教えるなんて・・・」
・・・等ということを言われてしまいました。
まあ、確かにそれはそうかも知れません。しかし、いろいろなサークルを見てきた経験で言うと、身元確認を行っていない匿名サークルの中身はひどいです。
自分が誰だか他の人には分からないということを最大限に利用して、とんでもないことをやりまくりと言う感があります。何もなければ、それでもいいのですが、何かあったら、こういう環境では、とんでもない結果になってしまいます。
そもそも、身元確認を行っていない匿名サークルでは、新しい参加者を迎え入れる体制がなかったりします。特に、匿名サークルで大規模なものほど、そう言う感じです。
わかりやすく言えば、大規模な匿名掲示板が現実社会に具現した様な状況になります。排他的、独善的で、他の人への配慮は全くない、そんなサークルに入りたいですか?
しかも、そう言うサークルは過去に痴漢などの行為を働いた者がいるようで、「痴漢禁止」などと言うルールがあったりします。匿名だから、痴漢を働く者がいても不思議はありません。実際に犯罪が起きても、主催者は、「どこかの誰かがやった」と言うことしか言えません。これでは抑止力ゼロです。私からすると、個人情報の心配よりも、こういう問題の方が心配です。
それに、個人情報漏洩などで問題化するのは、ほとんどが法人です。サークルのような個人レベルの集まりで、個人情報が漏洩することはまずありません。個人的な組織では、数が大したことないので、個人情報を売ろうにも、ほとんどお金にならないからでしょう。
実際、銀行、保険会社などの法人からの個人情報の漏洩は多いです。知らない会社から突然ダイレクトメールを受け取ったりすることは珍しくありませんが、あれは、大抵、銀行や保険会社などから情報が漏れたからです。決して隣近所の人が漏らしたわけではありません。
他に心配事と言ったら、個人情報を教えた相手につきまとわれる可能性ぐらいでしょうか?馬鹿な人ならやるかもしれません。しかし、普通の人は、そんなことで自分自身にトラブルが発生することはいやだと考えますから、気になる人がいても、相手の意志に反してつきまとったりはしないでしょう。
結局、相手をよく見て、個人情報を教えるべきかどうか考えればいいということになります。法人の場合は、相手が見えないため、どうなるのか分からないという危険性があるのですが、意外とみんな気にしていない様です。本当におかしな話です。
私の場合、そもそも、仕事で大量の個人情報を預かっていますので、今更、100人や200人の個人情報を預かることになったとしても、私的観点から言うと、ほとんど違いはありません。
いずれにせよ、匿名性のサークルというのは、意外に危なく、やっかいな問題を引き起こしかねないという点を認識してほしいと思います。それぐらいなら、身元確認をしっかりやっているサークルの方がいいと私は思います。サークルの責任者としても、そうでなければ、安心して運営できません。
大規模匿名サークルの問題点をまとめてみましょう。
1)新しいメンバーを受け入れる体制がない
新しいメンバーを受け入れないというのではありません。ちゃんとしたサークルなら、新しいメンバーが加わったら、その人が早くサークルになじんでもらえるように、いろいろ話をしたり、助言したりするでしょう。しかし、大規模匿名サークルには、それが欠如していたりします。
もっとわかりやすく書いてみましょう。ちゃんとしたサークルなら、新しいメンバーが初めて参加したら、主催者や幹部の人が必ず話をしにきます。そして、サークルの特徴や習慣やルールなどを説明します。しかし、大規模匿名サークルは、何もせず、新規の参加者を放置したりします。これでは、そのサークルについて何も知らない新規参加者は困ってしまうでしょう。そんなとんでもない状況を平気で放置しているのが、大規模匿名サークルの主催者です。ちょうど、大規模匿名掲示板に新しい人が加わっても、誰も案内をしない様なものです。それを現実世界に具現させたのが、大規模匿名サークルなのです。
2)そもそも、自己紹介の機会すらない
大規模匿名サークルというのは、そう言う体制ですから、そもそも新規参加者に自己紹介すらさせません。名前のない人たちの集まりですから、それが当たり前になってしまっています。たぶん、変なことをする人が多いので、自己紹介をさせない方がかえって安全なのかもしれません。しかし、それでは友達もできにくく、サークル自体いい雰囲気になりません。
3)気に入らない新規参加者をつるし上げにする
こういった大規模匿名サークルというのは、新しく入った人が誰かの気に入らないという事態があると、その人をつるし上げにしたりします。そして、回りもそれに同調すると言う傾向があります。こういう事態になると、こんなサークルには入らない方がよほどましだと思うのではないでしょうか?
4)ルールのない無法地帯になっている
大規模匿名サークルでは、ルールがしっかり決められていないことが多いようです。大規模匿名サークルというところは、次から次へと新しい人が入ってきては、消えていく様な感じの状況にあります。そのため、誰かがイニシャティブを取って、ルールをきちんと決めると言うことがなかなかできない様です。しかも、基本的に、昔からいる人がやっている変なことは、「ベテランだからOK」の様な形になっている様です。
ルールがないのなら、勝手なことができていいのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし、実際には、初めて参加した際に、ルールについて事前に説明を受けてもいないし、言われてすらいないにもかかわらず、「ルールを破った」などと後から文句を言われ、つるし上げにされたりします。知らされてすらいないルールをどうやって守るのでしょうか?しかも、新規参加者には反論する権利も与えられません。こんな恐ろしいサークルに入りたいという人は、かなり変わった人だと思います。
5)新しいメンバーに意見も感想も聞かない
しっかりしたサークルなら、新しいメンバーに「初めて参加してどう思ったか、どう感じたか」など、意見や感想を聞くものですが、大規模匿名サークルでは、そう言うことがありません。新しいメンバーの参加というのは、顔のない正体不明の人物が、右から入ってきて、左へと消えていくというのがいつものパターンなので、新しいメンバーに意見や感想を聞こうという動機自体がない様です。これではよいサークルにはなり得ません。
大規模な匿名サークルというのは、以上の様な悪い点がたくさんあります。それでも、あなたは、そんなサークルに入りたいですか?私なら、個人情報を主催者に伝えなくてはいけなくても、ちゃんとメンバーの身元を確認するサークルに入ります。
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